月6話 僕はガキなんかじゃない

ナンパ男2「てめぇっ! よくもっ」

シュニー「……!」

シュニー君の巻き起こした吹雪とは別の場所から、男がひとり殴りかかってきている。

〇〇「シュニー君!!」

シュニー君は身構えるも今一歩反応が遅れ…-。

シュニー「……っ」

男の拳が彼の白い頬を掠り、その場に膝を折った。

シュニー「よくもやったな!」

ナンパ男2「ガキが突っかかるからこういうことになるんだよ!」

シュニー「僕がガキなんかじゃない!」

もう一度、男が殴りかかろうとする。

(このままじゃシュニー君が怪我をしてしまう……)

(どうすれば……!)

私はとっさに自分の腕を掴む男に、力任せに体をぶつけた。

ナンパ男1「……んなっ、この女っ!」

すると、予想外の一撃だったのか、男がよろけた。

その一瞬の隙に私は男の手を振り払い、シュニー君の元に駆け寄った。

〇〇「シュニー君に手を出さないでっ!」

シュニー「お前……」

シュニー君を庇おうとして、私は両手を広げて男達に立ちはだかった…-。

 

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