2023-12

通常ストーリー

月SS 嫉妬

奉納の儀が終わってから数日の後、執務室で溜まった事務作業をしていると…―。 従者「シャオ様、お疲れではないですか?」 シャオ「大丈夫ですよ」 ワゴンに乗ったティーポットから、ミントティーの爽やかな香りが漂う。 従者「ですが、昨晩も遅くまでお...
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月最終話 水底の景色

ー---- シャオ『○○さん、今日こそは二人の時間を過ごしましょうか?』 ー---- シャオさんに手を引かれるまま連れてこられたのは、あの街はずれの湖だった。 シャオ「……」 私の手を握る彼の力が、とても強い。 ○○「シャオさん……?ど、ど...
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月9話 お茶会の中断

お茶会での会話も弾み、沈んだ心も軽くなった頃…―。 回廊に続く中庭の入り口に、人影が見えた。 ○○「……シャオさん!」 (お仕事はもう終わったのかな?) 私が気づくと、彼もこちらに気づいて、大股で歩いてきた。 シャオ「……」 久しぶりに間近...
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月8話 晴れていく心

少し湿り気のある風が、窓から吹き込んでくる…―。 (今日もシャオさんとはお話できていない……) 奉納の儀が終わって以降、またシャオさんは公務が忙しくなった。 (ますます、シャオさんを遠くに感じてしまう……) ー---- シャオ『……なーんて...
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月7話 自責の念

… 奉納の儀が終わって、数日後…―。 シャオは自室でひとり自責の念にかられていた。 シャオ「私の考えが甘かったのですよね……」 ー---- あの奉納の儀の夜…―。 舞をまうシャオの視界の隅に入ったのは、観覧席で自身のつけた従者の男と顔を近づ...
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太陽SS 新しい扉

○○さんとの間に距離ができてしまってから、数日…―。 シャオ「……えっとつまり、わたしの舞が、○○さんを、委縮させてしまったと」 (そういうことだったのですね) (それなのに、わたしは……) 自分の愚かさに、笑いが込み上げてくる。 シャオ「...
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太陽最終話 二人の時間

シャオ「私達は、お互いが勝手なことを思い込んでいたようですねえ。お互いのことを想っていたのに」 私達は安堵すると、声を上げて笑い合った。 シャオ「こんなことなら、ちゃんと話し合えば良かったんですね」 ○○「本当に……私が勝手に、シャオさんと...
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太陽9話 二人の謝罪

私はシャオさんの部屋の前まで来ると、恐る恐る扉をノックした。 すると…… シャオ「はい?」 少し不機嫌そうな、彼の声が聞こえてくる。 ゆっくりと、扉を開くと…… シャオ「……○○さん!?」 シャオさんは私の顔を見て、驚いているようだった。 ...
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太陽8話 物憂げなため息

シャオは自室の長椅子に腰かけながら、浮かない顔で外を見ていた。 シャオ「わたしとしたことが……」 深いため息をひとつ吐いて、ふと壁にかけてあるカレンダーに目を留める。 シャオ「あれからもう三日も……。やっぱり大人気なかったですよね、あんな態...
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太陽7話 憂鬱な気分

数日後…―。 私は憂鬱な気分のまま、ベッドに横になり窓の外を眺めていた。 結局、シャオさんとはあれ以来、顔を合わせていないまま。 (どうしてあんなことしちゃったんだろう……) 最後に顔を合わせた時のことを思い出す度に苦しくなる。 (でもどう...