月6話 雷の一族の彼

翌日より……

さっそく私達はおばあ様のために誕生日パーティーの準備を始めた。

〇〇「招待状はこれでいいですか?」

リッツ「オッケー! 問題なし。手伝ってくれてありがと! あ、ねえねえ! 飾り付けのデザイン、考えてくれない?」

〇〇「私でいいんですか?」

リッツ「同じ女性だし! キミが考えた方が、きっとおばあ様も気に入ってくれそうな気がするんだ」

こうして二人で滞りなく準備を進めて……

……

数日後…-。

リッツ「おばあ様、誕生日おめでとうっ!!」

掛け声と共に、パーティーホールがまばゆい光に包まれた。

見れば、それはリッツさんが空中に雷で描いたメッセージだった。

(雷の精霊の力ってこんなことができるんだ……!)

それは、暗い空に走る恐ろしい稲妻ではなく、線上に小さく放電しながら描かれていく、光る
バースデイ・メッセージ……

(すごい……)

その光景に、私が見入っていると…-。

リッツ「あんまり大きい音だと、おばあ様びっくりすると思ってさ!」

リッツさんが、いたずらっぽい笑みを浮かべた。

こうして、おばあ様の誕生パーティーが始まったのだった…-。

 

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