太陽6話 お城に戻りましょう

静かな森の中で、彼にそっと見つめられて……

ソルベージュ「その言葉の先を、僕は知りたいな……?」

言葉と同時に伸ばされた指先が、私の頬に触れそうになった時…―。

○○「ソ、ソルベージュさんは、王子として頑張るほうがきっと幸せになれるはずです!」

ソルベージュ「えっ……」

ほのかな緊張から逃れるように、私は言葉と共に立ち上がった。

○○「やっぱり、お城に戻りましょう、そのほうが絶対にいいです」

ソルベージュ「…………」

しかし彼は伸ばした指先を所在なく彷徨わせると、顔を逸らしてしまう。

ソルベージュ「嫌だよ!……こう見えて、僕は打たれ弱いんだ」

○○「でも、アイス屋さんが上手くいかなかったら、もっと大変ですよ?」

ソルベージュ「それとこれとは無関係だ……!」

○○「そんな。アルマンさん、ソルベージュさんのこと、心配してたのに……」

すると彼は瞳を大きくして、信じられないように私の顔を覗き込んだ。

ソルベージュ「嘘だろ、あのアルマンが……?」

○○「やっぱり、お城に戻りましょう?私も一緒に行きますから」

ソルベージュさんは、しばらく私の言葉に悩む様子を見せたものの、やがて……

ソルベージュ「そうだね……」

彼はゆっくりと、私の言葉にうなずいたのだった…―。

 

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