太陽6話 ぼくをみて…

トルマリの穏やかなその表情が、私の中の淀みを綺麗に流してくれる。

(なんだか、トルマリに助けてもらってばっかりだ)

その時、不意にトルマリの手が私の頬を包んだ。

トルマリ「……〇〇に可愛いって言ってもらえるの、すっごく嬉しいんだけど」

ふと、トルマリの視線にいつもと違う光を感じる。

トルマリ「……それだけじゃ、嫌だな」

〇〇「え?」

トルマリ「ぼく、男の子なんだよ」

トルマリの手の熱が、頬に伝わってくる。

(トルマリは、男の子……)

そう思った瞬間、全身が熱くなるのを感じた。

トルマリ「さ、お城へ行こうか」

〇〇「う、うん」

トルマリは手を私の頬から離し、すっと立ち上がった。

頬に手をやると、トルマリの手の熱がまだそこに残されていた…-。

 

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