太陽6話 行き先は?

陽光の中で、アルマリの真剣な瞳が美しく輝いている…―。

アルマリ「あのね、僕…―」

○○「……」

小さくつぶやかれた言葉に意識を集中させる。

だけど…―。

アルマリ「……やっぱりなんでもない」

言葉の先をなかったことにして微笑むと、彼は再び花畑に寝転んで微かに寝息を立て始めた…―。

翌日、私はホテルのアルマリの部屋を訪ねることにした。

(昨日……何を言おうとしていたんだろう)

ノックをしようと、扉の前で手を掲げると……

アルマリ「あ、○○」

ひとりでに扉が開いて、アルマリが顔を出した。

○○「どこかにでかけるの?」

アルマリ「うん、ごめんね。今日は大切な用事があるから君とは一緒に過ごせないんだ」

(大切な用事……?)

○○「ううん、謝らないで大丈夫。いってらっしゃい」

手を振って、部屋から出て行ってしまう彼を、私は少し寂しい気持ちで見送った…―。

 

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