月6話 言葉で伝えて

花畑を揺らす風がアルマリの柔らかな髪を撫でていく。

私はその様子に瞳を奪われて、目が離せないでいた…―。

アルマリ「……」

○○「……」

ゆっくりとした時間が流れて、ようやく彼の唇が言葉を紡いだ。

アルマリ「あのね、僕…―」

○○「アルマリ……?」

一心に私を見つめるその視線を受け止める。

するとしばらくして……

アルマリ「……僕、○○のことをもっと楽しませたい。 だから、君におもてなしをしたいんだ。 僕のおもてなし、受けてくれるかな?」

アルマリが私の手を静かに取る。

いつもと違う、少し遠慮がちなその所作に驚きながらも、私はゆっくりと頷いた…―。

 

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