太陽7話 平穏な日々に突然……

結界を破ろうとした賊を、煌牙様が阻止した日から数日の時が流れた。

国は平穏な日々が続いており、私は煌牙様の厚意でまだ滞在している。

煌牙「ほれ、次はおぬしの番じゃ」

◯◯「はい」

小さくて滑らかな煌牙様の手から、サイコロが手渡される。

連日雨が降っているので、私は煌牙様に誘ってもらいよく部屋遊びをしていた。

(今までしたことない遊びばかりだけど、こうして教えてもらえて一緒にできて楽しいな)

煌牙様と過ごす時間はとても楽しく、煌牙様もそう思ってくれているのか……

毎日私を部屋へ招いては、いろいろな遊びを教えてくれた。

煌牙「しかしおぬしは物覚えが良いから、たくさん遊べるの」

◯◯「だけどまだまだ煌牙様には勝てなくて……」

煌牙「もうその煌牙様というのも他人行儀じゃ。もっと親密に呼んでくれて構わぬぞ?」

くるんと愛嬌のある瞳が、楽しげに私を見つめる。

(親密にだなんて、恥ずかしいけど……)

◯◯「じゃあ……煌牙、さん……」

煌牙「うむ……今のところはそれで良しとしてやろう」

満面の笑みが、煌牙さんの顔を包んだ時だった。

従者1「た、大変です!煌牙様!!」

従者2「煌牙様……!」

慌ただしい足音が廊下に激しく響き渡った…ー。

 

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