太陽6話 明日も会いたい

万里くんはもらってきたカタログの類をまとめると顔を上げた。

万里「よし……決めました! ……アナタに渡したいものを。やっぱりあれしかない」

〇〇「え……私に?」

万里「はい! なので、あと一日だけ私に時間をくれますか?」

〇〇「万里くん……?」

万里くんは深く息を吐いて、正面から私の手を両手で握りしめた。

〇〇「万里くん、あの…-!」

突然の事態に、私の胸がどきりと音を立てる。

万里「実は前から、ずっと愛の日に君と会いたいと思っていました」

(愛の日に?)

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万里『愛の日は『贈り物を通じて想いを伝える日』と言われていて、ちょうどその日が明日なんです』

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手のひらから伝わる熱が、そのまま頬に伝わってくるようだった。

〇〇「あ、あの、確か愛の日を盛り上げようとしてるショコルーテの街は、可愛いものも多かったし…-」

ドキドキして、誤魔化すようにそんなことを言ってしまうと…-。

万里「違うんです!」

〇〇「万里くん……」

さらにきつく手を握られ、私はそれ以上何も言うことができなかった…-。

 

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