第1話 アイドルの国での再会

それは、思いがけない招待だった。

突如として現れた謎の3人組によって、瞬く間に有名になった小国がある。

『アイドルの国』・・・・・・

今ではそう呼ばれるようになったその国から、私は一通の招待状を受け取っていた・・・ー。

(朝の空気が気持ちいい・・・・・・)

この国にやってきた私は、同封されていた地図を眺めながら大通りを歩いていた。

(招待状には、文化交流を図りたいって書いてあったけど・・・・・・)

地図から顔を上げ、朝日に照らされる街並みを見渡す。

(皆、すごく明るい笑顔だな)

きらきら輝く笑顔につられて、私まで楽しい気分になってくる。

その時だった。

??「おい! 遅いぞ、下僕!」

あわてて振り返ると、そこには・・・・・・

○○「あっ、シュニー君!」

シュニー「まったく、下僕のくせに主人を待たせるなんて」

同じくアイドルの国から招待を受けているシュニー君が、眉をひそめて立っていた。

○○「待たせちゃってごめんなさい」

(でも、まだ待ち合わせ時間よりもだいぶ早いような・・・・・・?)

そう思いながら、ちらりとシュニー君を見やる。

(そういえば・・・・・・)

○○「シュニー君、その服は?」

シュニー君はいつもの格好ではなく、学校の制服のような服装だった。

シュニー「公務で訪れるからにはふさわしい服装をと思ってね。特別に作らせたんだ」

○○「この国の服なんですか?」

シュニー「みたいだよ。この国の王子はこういう格好をしてるんだって。 ただ・・・・・・ちょっと袖が長いんだよね」

手が少し隠れるくらいのブレザーにシュニー君は不満げに唇を尖らせる。

その様子が、なんだか少しかわいらしくて・・・・・・

○○「ふふっ・・・・・・」

思わず漏れた笑いに、シュニー君は顔をしかめて私を睨んだ。

シュニー「おい、笑うな! 主人にそんな態度とっていいと思ってるのか?」

○○「ご、ごめんなさい」

こんな調子で、私達のアイドルの国での時間が始まった・・・ー。

 

 

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