第2話 運命の告白

太陽の光が、きらきらと草花を彩っている。

目覚めたジークさんに手を引かれるまま、私は城へとやってきていた。

城の人達は皆、ジークさんの帰還に驚き、喜びに溢れていた。

(ジークさん……)

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ジーク『あなたこそが、運命の人……! どうか、私にあなたへの忠誠を誓わせてください。ダイヤモンドの乙女よ』

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(忠誠って? それに、ダイヤモンドの乙女って?)

頭の中がそのことでいっぱいになり、私は一人空を仰いだ。

ジーク「どうかなさいましたか?」

〇〇「い、いえ」

ジーク「お顔の色が宜しくないようですね……ハーブティーでもご用意致しましょう」

〇〇「あ……ありがとうございます」

ジークさんは、丁寧にお辞儀をしてくれる。

艶やかな黒髪が流れるように頬を滑り落ちた。

(一つ一つの仕草が、とても綺麗な人)

思わず見惚れてしまっていた私に、ジークさんは優雅に微笑んだ。

ジーク「さあどうぞ」

風のよく通る部屋へ案内されると、私は引かれた椅子に腰をおろす。

注がれたハーブティーを手に、美しい庭を見渡した。

すると……

ジーク「先日のお返事、考えていただけたでしょうか?」

ジークさんが私の前でかしずき、柔らかな表情で見上げている。

―――――

ジーク『どうか、私にあなたへの忠誠を誓わせてください。ダイヤモンドの乙女よ』

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(あの返事のこと?)

突然の申し出を思い出し、頬が熱くなる。

〇〇「あの、忠誠っていったい……?」

ジーク「……いつでもあなたの傍にいて、あなたをお守りする許しが欲しいのです」

ジークさんの柔らかく静かな瞳が、問い返すように私を見つめる。

〇〇「ごめんなさい。でも、突然でよくわからなくて」

ジーク「いえ……こちらこそ、急な申し出で困らせてしまいましたね」

真っ直ぐに見つめるジークさんの瞳は、息を飲むほど綺麗だった。

〇〇「でも、どうして私なんですか?」

ジーク「どうして……とは? また、変なことを仰る。 その美しい瞳、優しい表情……これほど魅力的な方を私は他に知らない。 目覚めて一目見た瞬間、私はあなたに心を奪われたのですよ」

こんな言葉を言われる日が来るなんて、思ってもいなかった。

けれどその言葉に、嘘偽りはかけらも感じなくて…―。

〇〇「ジークさん……」

真摯に紡がれる言葉に、自分でもわかるほどに顔が赤くなってくる。

ジーク「私は信じております、これが運命であると……」

ジークさんの言葉が、まるで美しい音楽のように私の胸に響き渡っていった。

 

 

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