太陽6話 騎士として

歓声が、私とジークさんを包んでいる。

その中でも、私にジークさんが紡ぐ言葉がはっきりと聞こえてきた。

ジーク「私はあなたを……。 私は、これからもあなたを守る騎士であることを誓います」

〇〇「ジークさん……」

私の前に跪くと、ジークさんが恭しく頭を垂れた。

まるで、オペラの中の一幕のように。

〇〇「私は……」

どう答えていいかわからずに、私はそっとまつ毛を伏せる。

そんな私に、ジークさんが顔を上げて笑いかけた。

ジーク「無理にお言葉をいただかなくて大丈夫です。 これは、私の決意を言ったまで」

〇〇「ジークさん……」

ジーク「さあ、お部屋にお送りします」

(私は……)

言葉にならない声を飲み込んで……

私はジークさんと共に、まだ熱の残る会場を後にした…-。

 

 

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