2023-03

プリンスアワード

第2話 風のように駆ける

裏路地を進んだ先に着いた野原は、見渡す限り草花が咲き誇っている。 (街並みの先に野原があるなんて……) キースさんはまっすぐ前を向き、黙々と歩き続けていた。 (キースさん、どこに向ってるんだろう) 〇〇「あの、これからどちらへ?」 キース「...
プリンスアワード

第1話 街での再会

記録の国・レコルド 凪の月…-。 風に花の香りが混じり始めた頃…-。 私は、プリンスアワードの式典に招待され、記録の国を訪れていた。 (プリンスアワード……誰が、選ばれるんだろう) (なんだか、ドキドキする) 弾む胸に手をあて、街へと足を踏...
プリンスアワード

【プリンスアワード】キース ストーリー

覚醒前 第1話 街での再会 第2話 風のように駆ける 第3話 鬼先生 第4話 少年達の声援 太陽覚醒 太陽5話 突然のお迎え 太陽最終話 キースの誓い 太陽SS 高まる決意 月覚醒 月5話 少年達の歌声 月最終話 二人の時間 月SS 欲しい...
覚醒後スチル画像

【プリンスアワード】キース 覚醒後の姿

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プリンスアワード

月SS ありのままでいい

花畑から戻るなり、私は部屋の扉の鍵を内側からかけた。 (これで、プリンセスはどこへも行けない) (ああ……まるで、駄々をこねる子どもだ) 頭ではそう思うのに、彼女を独占したいという気持ちが溢れて止まらない。 (不思議な女性だ……) 花畑でか...
プリンスアワード

月最終話 子どものように

部屋へ戻ってきた時には、もうすっかり日が暮れていた。 ジークさんはすぐに扉の鍵を内側からかけてしまう。 ○○「えっと・・・・・・寒かったですか?」 ジーク「いえ?」 ○○「あ! 足が痛かったですか?」 ジーク「もう、足は随分いいですよ」 ジ...
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月7話 ジークのお願い

花々の間を、蝶達が忙しそうに飛び回っている。 負けた方が言うことを聞くという剣術勝負を終えた私達は、誰もいない花畑にやってきていた。 (あっという間に負けちゃった) (明日はもうプリンスアワードなのに、結局、休んでもらえない・・・・・・) ...
プリンスアワード

月6話 瞬きの間

翌日・・・-。 少し風が強い昼下がり、私とジークさんは練習用の木剣を手に向かい合っていた。 (ジークさんの隙をついて前に・・・・・・) 兵士さんに教えてもらったことを、何度も頭に思い浮かべる。 ○○「約束、覚えていますか?」 (私が勝ったら...
プリンスアワード

太陽SS この上に閉じ込めて

プリンスアワード当日…-。 剣術の御前試合が始まる前の控室で、私は目を閉じて深く息を吐いた。 プリンセスと過ごしたこの数日間のことを思い返す…… ―――――――― ○○「無様だなんて……見とれるくらい格好よかったです」 ジーク「え……?」 ...
プリンスアワード

太陽最終話 はるか遠くまで

扉が閉じると、急に時計の音が大きくなった気がする…ー。 ◯◯「ジーク、さん……?」 扉とジークさんとの間に閉じ込められて、私は何度もまばたきを繰り返す。 ジーク「……随分と、仲が良くていらっしゃるのですね」 ◯◯「え……?」 ジーク「あの者...