太陽7話 急襲

踏みにじられた花々の香りが、息苦しいほどに漂っている…-。

あと数歩というところまで、私達の背後から数人の男達が迫ってきていた。

〇〇「ユリウスさん……っ!」

ユリウスさんは私を真横に突き飛ばし、一人で彼らの攻撃を受けた。

ユリウス「……っ!」

男達はユリウスさんの剣に弾き飛ばされるが…-。

〇〇「……ユリウスさん!」

ユリウスさんの腕から、血が流れ出す。

ユリウス「来るな! ……大丈夫だ」

〇〇「でも……っ!」

その時…-。

城の従者「ユリウス様、ご無事ですか!?」

見ると、城の兵士達が駆けつけてくれていた。

ユリウス「お前ら、何でここへ……」

城の兵士「ユリウス様が普段から妙な気配がするとおっしゃっていたので、私達も周囲を調査しておりました。 先程、その者達の素性がわかり急いでこちらへ参りました」

ユリウス「そうか……」

内通者達は、城の兵士達に取り押さえられた。

〇〇「ユリウスさん、すぐに手当てを……!」

ユリウスさんは私を見つめて、苦笑いを浮かべた。

ユリウス「お前のせいで……オレの警戒心が鈍っちまったな。 危ない目に遭わせて、すまない……」

そう言って、ユリウスさんは気を失ってしまった…-。

 

 

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