月6話 贅沢な時間

ジョシュア「明日……君の時間を、オレにくれないかな?」

甘さを帯びたジョシュアさんの声が、優しく胸に響く。

◯◯「明日は、愛の日ですね……」

ジョシュア「ああ……そうだよ」

大切な人に想いを伝える、特別な日。

(そんな日に、私を誘ってくれるのは……)

ジョシュアさんの言葉で、微かな期待に心が揺れる。

◯◯「あの…ー」

ジョシュア「……何?」

(ほんの少しの勇気を……)

◯◯「私も……もっと、ジョシュアさんと一緒にいたいと思っていました」

すうっと息を吸って、まっすぐにジョシュアさんを見つめる。

◯◯「愛の日は、ジョシュアさんと過ごしたいです」

勇気を出して、秘めていた想いを告げると…ー。

ジョシュア「◯◯……」

ジョシュアさんが、驚いたように私を見つめ返す。

ジョシュア「嬉しいことを言ってくれるね。 それじゃ……明日は二人で、とびきり贅沢な時間を過ごそう」

◯◯「はい…… !」

(愛の日に、ジョシュアさんと二人きりで……)

(今度こそ、ジョシュアさんに贈り物をしよう)

そう、一人で決心していると…ー。

ジョシュア「チョコレートの魔法……といったところかな?」

◯◯「え?」

ジョシュア「君がはっきりそんなことを言うなんて、ね」

クスリと笑うジョシュアさんを見て、私は今さら頬を熱くした…ー。

 

 

 

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