月7話 彼の決意

ベリー畑でのひとときは、とても楽しいものだったけれど……

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「あの、コロレさん…―」

コロレ「お、おやすみなさいっ」

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帰る頃から、コロレさんの様子がおかしくなってしまった。

翌日も…―。

(声をかけに行っても、忙しいって言われてしまったし……)

(もしかして私、何かしてしまったのかな? 避けられてる……?)

不安に思いながら、一人とぼとぼと城の廊下を歩いていると…―。

コロレ「あ……○○さん……」

○○「コロレさん……!」

コロレさんと偶然にも鉢合わせ、私達は廊下の真ん中で立ち止まった。

コロレ「○○さん、……何だか元気ない?」

○○「え……そ、そんなことは…―」

(顔に出ちゃったかな……)

当の本人に言われ、言い淀んでしまう。

コロレさんは、そんな私の様子を察したのか…―。

コロレ「……! もしかして僕が、そんな顔をさせてしまってるのかな。 ごめんね、○○さん……」

○○「い、いえ。大丈夫です……」

いつもは朗らかでやんわりとした笑顔を広げる表情が、今日は、長い間水を与えられなかった花のように、しょんぼりと元気をなくしている。

けれど…―。

コロレ「……うん。よし!」

ぱしり、とコロレさんは自分の両頬を叩く。

コロレ「……あの、もう少しだけ、僕に時間をくれないかな?」

そう言ったコロレさんの瞳は、何かを決意したような輝きで、微かに煌めいていたのだった…―。

 

 

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