月6話 明日また……

窓から、優しい夕陽の光が差し込んでくる…-。

〇〇「この後はまだお時間ありますか?」

私は息を詰めて、砕牙さんの返事を待つ。

砕牙「まだ滞在する予定だが……」

〇〇「では、明日……もしよければ私と……」

言い淀む私に、砕牙さんは優しく微笑む。

その微笑みはまるで私を安心させるようで、そして…―。

砕牙「明日、我はチョコの店をいくつか回る予定なのだ。 新しいカカオを手に入れたいと思うてな」

〇〇「え……?」

(じゃあ……明日は……)

砕牙「うぬを誘ってもよいのか迷っていたのだが……どうだ?」

〇〇「砕牙さん……」

(もしかして、私が言う代わりに、誘ってくれたのかな……?)

〇〇「はい……!」

砕牙「そうか……。 明日はうぬとゆっくり過ごせるのだな……。 待ち遠しい」

〇〇「っ……!」

砕牙さんはより一層笑顔を深くする。

その笑顔の美しさに、私は胸の高鳴りを抑えられずにいた…-。

 

 

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