2023-02

通常ストーリー

月6話 斜陽

薄暗い路地裏に、輝く夕陽の光が差し込んでくる・・・・ー。 私は、思わず真琴君を抱きしめてしまっていた。 真琴「・・・・放せっ!!」 真琴君はすぐに私を乱暴に振り払い、男の方を見据えた。 真琴「その男はここで、殺してやるんだ・・・・ははっ!」...
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太陽SS 煩わしい熱

○○「真琴君の辛そうな顔は・・・・見たくないよ」 冷えきった僕の手に、かすかな熱が伝わってくる。 (煩わしい・・・・) すぐに振り払ってしまえばいいのに、なぜだかそうすることができない。 (どうして・・・・) 鬱陶しいのに、心地いい。 それ...
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太陽最終話 約束

真琴「・・・・母さんも、小さい頃よくこうして手をつないでくれたな。 ・・・・温かい」 その後・・・・ー。 真琴君を独りにできずに、私は彼の家に一緒に戻ってきてしまっていた。 真琴「・・・・疲れた。寝る」 そう言って真琴君は、ベッドにもぐり込...
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太陽7話 夜に消えゆく人

夜になっても、建物の明かりやたくさんの街灯で、街は煌々と輝いている。 その光の中に真琴君が消えていってしまいそうに思えて、彼の背中を必死で追った。 ○○「真琴君・・・・待って・・・・!」 真琴「うるさいなぁ。協力してくれないんだったら、君に...
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太陽6話 願い

私は、思わず真琴君を抱きしめてしまっていた。 真琴「・・・・」 真琴君がどんな表情をしているかがわからないまま・・・・ 彼を強く抱きしめ続けた。 真琴「・・・・放せよ」 どれくらい時間が経ったのか、彼がぽつりとそうつぶやいて、私は慌てて体を...
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第5話 震える肩

薄暗い曇り空の下、私は全力で街を駆け抜けた。 路地裏まで辿りつき、その場にしゃがみ込んでしまう。 (怖かった・・・・) 真琴君の残忍な表情を思い出し、恐怖がまた体を支配していく。 (でも・・・・) ー---- 真琴「かっわいー!お前、どこか...
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第4話 真琴の狂気

(なんて・・・・酷い・・・・) 蝶が糸に絡め取られていく、蜘蛛の巣から目をそらす。 真琴君に見据えられ、じっとりとした汗が額に浮かんだ。 真琴「・・・・」 薄く笑みを浮かべる真琴君が、まだ蝶がたくさん捕われている虫籠に視線を向けた。 籠の中...
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第3話 囚われの蝶

真琴「あっははは!無様だね。 本当に、何度やられたらわかるの?学習しないなあ・・・・。 今日は気分がいいから見逃してあげるけど、今度は・・・・」 (真琴君の、あの声が頭から離れない・・・・) 真琴君の家は物が少なく、部屋には冷たい空気が満ち...
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第2話 冷徹な声

それから・・・・ー。 小犬の飼い主も無事に見つかって、真琴君の家に向かっていた。 真琴「かわいかったなー!あの子犬。僕も飼いたくなっちゃった」 真琴君の可愛い声が、耳に心地よく響く。 ○○「そうだね」 真琴「あっでも駄目だな。うちにはジャン...
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第1話 無垢な笑顔

魔法科学の国・ダテン 奏の月・・・・ー。 高層ビルの立ち並ぶ大都会が、私に前にいた世界を思い出させる。 車のクラクションの音や忙しそうに行き交う人々の姿が、とても懐かしく感じられた。 真琴「ごめんね、わざわざこんなところに来てもらっちゃって...