2023-02

通常ストーリー

月最終話 傷の罪

翌日・・・―。 隣国への贈り物を選ぶというキースさんい付き添い、街へとやってきていた。 (キースさん・・・・・・歩くの早い) (でも、頑張ってついて行かなきゃ) 乗っていた馬車がどんどんと遠ざかり、私は必死にキースさんの後を追いかける。 (...
通常ストーリー

月7話 冷たい声と暖かな手

しばらくしてメイドさんが食事を持ってきてくれると、キースさんは人払いをする。 キース「口を開けろ」 ○○「え?」 キース「食べさせてやると言っている」 ○○「・・・・・・っ」 驚いて頬を染めた私に、キースさんはスープをすくってくれた。 ○○...
通常ストーリー

月6話 優しい雨

ゆっくりと目を開けると、しとしとと窓を叩く雨の音が耳を優しく覆う。 キース「気がついたか」 声のする方に振り向くと、キースさんがすぐ傍に腰を掛けていた。 ○○「キースさん!」 (私・・・・・・倒れてしまっって) ベッドに寝かされていた私は、...
通常ストーリー

太陽SS 不器用な願い

まだ鳥達が起き出したばかりの早朝…-。 (俺は、なぜこんなことを……) 俺は、自分でも驚くことに城の厨房に立っていた。 (ここに来たのは、子どもの頃に忍び込んで以来だな) 熱の引かない〇〇に朝食を用意しようと思い立ったのは、夜明け前のことだ...
通常ストーリー

太陽最終話 望み

キース『いつまで、そんなことをしているつもりだ』 キースさんが私の顎をそっと持ち上げる。 〇〇「あ、あの……?」 ドキドキと音を立てる胸を抑えながら、私は何とか彼を見つめた。 キース「オルゴールのことなら、もういいと言っただろう。 俺の世話...
通常ストーリー

太陽7話 看病

翌朝…-。 雨露が残る庭を、太陽がキラキラと照らしている。 〇〇「……キースさん?」 朝起きるとキースさんが手ずから朝食を用意してくれていて、私は驚きに目を瞬かせた。 キース「食べられる味にはなっているはずだ」 〇〇「もしかして、キースさん...
通常ストーリー

太陽6話 優しい暗闇

ゆっくりと目を開けると、しとしとと窓を叩く雨の音が耳を優しく覆う。 キース「気がついたか」 声のする方を振り向くと、キースさんがすぐ傍に腰を掛けていた。 〇〇「キースさん……っ」 (私……倒れてしまって) ベッドに寝かされていた私は、あわて...
通常ストーリー

第5話 遠ざかる声

厚い雲が空を覆う翌日・・・―。 (キースさんにできる限りのことをしたい) (こんなの、償いにならないかもしれないけど・・・・・・) キースさんからはオルゴールの事情を聞いた私は、メイドさんに頼み込んで、彼の部屋の掃除を代わってもらっていた。...
通常ストーリー

第4話 確かな笑顔

濡れたうなじが、少し寒い・・・―。 ○○「キースさん、お風呂の準備ができました」 雨に濡れてしまった体を温めるために、私はバスタブにお湯を張り、香油を垂らしてから、キースさんを呼びに行った。 キース「・・・・・・お前の方が濡れているだろう。...
通常ストーリー

第3話 かすかな笑み

窓から吹き込むつ冷たい風に背を震わせる。 (奴隷って?) 破片を拾うため、床にしゃがみ込んだままの私を、氷のような眼差しが見据えている。 キースさんは、おもむろに私に足を突き出した。 キース「気づかないのか?」 ○○「え・・・・・・?」 事...