2023-02

通常ストーリー

月8話 忍び寄る影

従者さんはひどく慌てた様子で、転がるように部屋へ駈け込んできた。従者「王子、これをご覧ください……!」従者さんが持ってきたのは、一枚の号外だった。ミリオン「!」見出しを目にしたとたん、ミリオンくんの表情がにわかに固くなる。(これは……)「―...
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月7話 素の彼

それから、しばらく……。ミリオン「他国の情勢に影響されて、相場が値下がりしてる……このままじゃ商人達の不満が募るな。 まったく、無能な輩が俺の足を引っ張るんだから」ミリオンくんは経済紙を机に広げ、深いため息をこぼした。ついさっきまで、来賓の...
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太陽SS 僕であるために

演説の時刻になり、陽の降り注ぐバルコニーに立つと…民の歓声と盛大な拍手が、晴れやかな笑顔と共に向けられる。(僕の決意は、皆の笑顔を曇らせることになるかもしれない…ー)覚悟は決めていたものの、やはり心は恐れに震えた。これまでの僕は、王族らしく...
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太陽最終話 100万人の笑顔

それから数日後…-。ミリオンくんは国中にお触れを出し、国民を城の庭園に招いた。(これから何が始まるんだろう……?)ミリオン「皆さん、今日はお集まりいただき、ありがとうございます」バルコニーに立ったミリオンくんが、よく通る声で皆に語りかける。...
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太陽9話 本当の彼

予定していた公務をすべて中止し、ミリオンくんの部屋へ戻ってきた。ミリオン「痛むか……?」〇〇「もう大丈夫です。お医者様も、痕は残らないだろうと仰っていましたし」心配そうなミリオンくんに、私は笑顔をみせる。ミリオン「そうか……」(あの女性も、...
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太陽8話 憂いの国の王子

とっさにミリオンくんを庇い、飛び出すと……怯んだ女性のナイフが、私の腕を掠めた。〇〇「っ……!」ミリオン「〇〇ッ――!!」ミリオンくんが私の肩を抱き、ひどく焦った様子で傷を確かめる。ミリオン「大丈夫か、怪我は……!」〇〇「平気です、少し掠め...
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太陽7話 視察先での凶事

それから数日後…-。ミリオン「遥か遠くから、ようこそお越し下さいました。 我が国での滞在中は、どうぞごゆるりとお寛ぎください」あの夜、執務室でミリオンくんの本音を聞いた後も……公の場に出ると、彼は完璧な王子様としての振る舞いを見せていた。け...
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第6話 執務室での秘め事

ミリオン「お前を見てると――苛々する」ミリオンくんが私の顎先に触れ、その綺麗な顔を近づける。ミリオン「どうせ……なんの苦労も知らないお姫様なんだろ? ああ、だからか……どんなに笑顔を振りまいても、高価な贈り物をしても……。 お前が、ちっとも...
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第5話 晩餐会の後で

そして迎えた、晩餐会の日…-。ミリオン「来賓に挨拶しないと。〇〇も一緒に来て?」ミリオンくんは片時も私を傍から離さず、各国の来賓と歓談を続けた。大臣「ミリオン様の華々しいご活躍は、世界に轟いておりますよ」ミリオン「ありがとうございます。この...
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第4話 魅惑のダイヤモンド

暗く冷たい雨が、中庭に振り続ける…-。ミリオン「……」〇〇「ミリオンくん……」ミリオンくんの冷たい瞳に射抜かれ、続く言葉を失ってしまう。ミリオン「……ああ、〇〇」ミリオンくんはふっと目を細めると、いつものように明るく笑った。〇〇「あの……」...