月6話 斜陽

薄暗い路地裏に、輝く夕陽の光が差し込んでくる・・・・ー。

私は、思わず真琴君を抱きしめてしまっていた。

真琴「・・・・放せっ!!」

真琴君はすぐに私を乱暴に振り払い、男の方を見据えた。

真琴「その男はここで、殺してやるんだ・・・・ははっ!」

真琴君が虚ろな瞳を怪しく光らせる。

○○「やめて・・・・っ!」

真琴「君に、僕を止める権利はない!!」

笑っているのか泣いているのか、それとも怒っているのか・・・・

全ての感情を入り乱れさせたようなその声に、胸に突き刺すような痛みを感じる。

○○「お願い・・・・やめて・・・・」

(真琴君が、壊れてしまう・・・・)

真琴君は私の方に向き直り、そして・・・・

真琴「・・・・なら、僕はここで死ぬよ」

恐ろしいほどに何でもないことのように、彼はつぶやいた。

○○「え・・・・」

真琴君の歪んだ瞳に、私が映し出されていた・・・・ー。

 

 

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