薄暗い路地裏に、輝く夕陽の光が差し込んでくる・・・・ー。
私は、思わず真琴君を抱きしめてしまっていた。
真琴「・・・・放せっ!!」
真琴君はすぐに私を乱暴に振り払い、男の方を見据えた。
真琴「その男はここで、殺してやるんだ・・・・ははっ!」
真琴君が虚ろな瞳を怪しく光らせる。
○○「やめて・・・・っ!」
真琴「君に、僕を止める権利はない!!」
笑っているのか泣いているのか、それとも怒っているのか・・・・
全ての感情を入り乱れさせたようなその声に、胸に突き刺すような痛みを感じる。
○○「お願い・・・・やめて・・・・」
(真琴君が、壊れてしまう・・・・)
真琴君は私の方に向き直り、そして・・・・
真琴「・・・・なら、僕はここで死ぬよ」
恐ろしいほどに何でもないことのように、彼はつぶやいた。
○○「え・・・・」
真琴君の歪んだ瞳に、私が映し出されていた・・・・ー。