太陽7話 背を向けないで

九曜の街並みが、月明かりに照らし出されている…-。

〇〇「ごめんなさい……私、ヒノトさんにひどいことを」

ヒノト「ううん、俺の方こそこの間は急に帰っちゃってごめんね」

〇〇「でも悪いのは私で…-」

ヒノト「いや、何も言わなくていいんだよ。俺もあれからすごく反省したから」

私の言葉を遮って、ヒノトさんが続ける。

ヒノト「付き合いたいなんて言いながら、肝心の君の気持ちを考えてなかったよね。 あれじゃ寂しがり屋の気晴らしみたいで……君が俺の気持ちに疑問を抱くのも無理はないよ」

そう言って彼は笑って見せるけど、その笑顔は無理をしているように見える。

(違う……こんな顔をさせたいわけじゃないのに)

ヒノト「ごめん。この後、行くところがあるから……」

〇〇「待って! 私の話を聞いてください」

私は踵を返す彼の背中を呼び止めた…-。

 

 

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