月6話 明日も会える?

サラサくんに触れられて、ひんやりとした感触が伝わってくる。

突然の出来事に驚いて目を丸くしていると、サラサくんが悲しげに眉尻を下げた。

サラサ「実は……人間に触れたら駄目だって聞いてたんだ」

〇〇「そ、そうなの?……でも、大丈夫みたいだね」

サラサ「……うん」

サラサくんは頷いて、慈しむように私の手を撫でた。

〇〇「それを……確かめたかったの?」

サラサ「……ううん、ただ……〇〇に触れてみたかったんだ」

〇〇「え……」

聞いた途端に頬が熱くなって、私は思わず視線を逸らしてしまう。

くすりと、サラサくんの小さな笑い声が聞こえた気がした…ー。

……

気がつけば、日は暮れかかり、 オレンジ色の空が私達を照らす。

サラサ「明日も会える?」

〇〇「うん」

約東をすると、サラサくんはこの上なく嬉しそうな、無邪気な笑顔を浮かべた…ー。

 

 

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