2023-01

通常ストーリー

太陽SS 最後のレッスン

〇〇を自室でのお茶会に招いた後のこと…―。 (なんで、こんなことに……) 出かかった大きなため息を静かに飲み込んだ。 なぜなら…… 〇〇「ん……」 〇〇が、オレの肩に頭をもたせかけて眠り込んでいる。 (どうしろって言うんだ……) そっと左を...
通常ストーリー

太陽最終話 甘く、冷たい……

そうして迎えた建国際当日。 (がんばろう) 私は、約束よりも早く部屋を出て、ジョシュアさんのお迎えを待っていた。 貴婦人1「あら、○○様」 待っていたかのように、昨日のお姫様達が私をぐるりと取り囲む。 貴婦人2「本日のお振る舞い、楽しみにし...
通常ストーリー

太陽9話 三日月と紅茶

窓の外で、下弦の月が輝いている…-。 最後のレッスンを終えた私は、ジョシュアさんに深夜のお茶に招かれていた。 (明日の建国際……大丈夫かな) (せっかくレッスンしていただいたんだから、頑張らなきゃ) 自分にそう言い聞かせるものの、不安で胸が...
通常ストーリー

太陽8話 冷たい声

朝の透明な日差しが、ジョシュアさんを照らしている…-。 女性達の鋭い視線を感じながら、私は高鳴る胸を押さえていた。 ジョシュア「姫様方。これは大変失礼を」 ジョシュアさんは、隣国のお姫様たちに礼儀正しく頭を下げた。 貴婦人1「お二人はお約束...
通常ストーリー

太陽7話 胸の高鳴り

建国際式前日の朝…-。 (だいぶ叱られなくなってきた) (今日は何を教えていただけるんだろう) 私は、レッスンを楽しみにするようになっていた。 軽い足取りでレッスン会場に向かっていると、優雅なドレスに身を包んだ貴婦人たちに話しかけられる。 ...
通常ストーリー

第6話 ジョシュアの紅茶

ジョシュア『君は、こことは違う世界にいたって言ってたけど、あっちの世界では何も習わなかったの? テーブルマナーも、立ち振る舞いも、まるで街娘みたいだ』 夕陽が、雲をオレンジ色に染めている。 (戻らなきゃいけないのに) レッスン会場を逃げるよ...
通常ストーリー

第5話 マナーレッスン

翌日…-。 空は美しく晴れ上がり、風はかすかに紅茶の香りを運ぶ。 昨日と変わらず美しい世界に、今日はジョシュアさんの厳しい声が響いていた。 ジョシュア「姿勢が悪い」 私は、広大なパーティーホールにぽつんと一席しつらえられた席に腰掛けている。...
通常ストーリー

第4話 夢から覚める夜

(あれ……?) そっと目を開けると、シャンデリアがまばゆく輝いている。 (私……!) あわてて起き上がると、横で本を読んでいたジョシュアさんが静かに本を閉じた。 ジョシュア「目が覚めた?」 ○○「ジョシュアさん……」 ジョシュア「歓迎パーテ...
通常ストーリー

第3話 フィンガーボール

ハープが天上の光のような音楽を奏でている…-。 パーティーは華やかに続いていた。 ジョシュア「もうパーティーには慣れたかな?」 ジョシュアさんが、優しく微笑みながら私に声をかけてくれる。 ジョシュア「この国の料理は口に合う?」 ○○「まだ緊...
通常ストーリー

第2話 優雅な世界

その日、夜空に星が輝きはじめた頃…-。 ジョシュア「お似合いですよ」 ジョシュアさんがプレゼントしてくれたドレスに身を包み、私は歓迎パーティーの会場に向かっていた。 (やっぱり、お姫様として接してもらうのって慣れない) 私を恭しくエスコート...