2023-01

ヴァイリーさんの体が、白く柔らかい光に包まれる。 そして……光が消えると、ヴァイリーさんの怪我は治っていた。 （何が……どうなっているの？） ヴァイリー「これは……呪いが……解けたのか……？」 ○○「えっ……！」 ヴァイリー「うまく言えねぇ...

闇に染まった森を、足の痛みを忘れて走る。 （執事さんが、ヴァイリーさんは森へ行ったと言ってた……） （どこにいるの……！？） その時、鈍い音が森に響いた。 （今のは……銃声！？） 音がした方に走るとヴァイリーさんの姿があった。 ○○「……っ...

森から城へ戻った頃には、、すっかり日が暮れてしまっていた。 夜になり、少し空気の冷えた部屋で私は足の手当てを受けていた。 ヴァイリー「……どうだ？」 ヴァイリーさんは、慣れない手つきで私の足に冷たい布を当ててくれる。 ○○「……大丈夫です」...

街を見学した日から数日…－。 あれ以来、ヴァイリーさんになんとなく避けられている気がして、私は一人で城の近くの森へと来ていた。 ――――― 街の人『ご存じないですかい？　獣化の呪いが出たって』 ――――― （あの時のヴァイリーさんの表情が忘...

その翌日…－。 私はヴァイリーさんと城下街を見学に来ていた。 ヴァイリー「獣人っつっても、普通の人間とあんま変わんねぇだろ」 街の人達は、耳が頭にあったり尻尾が生えたりするけれど、確かに獣というよりは、普通の人の姿に近かった。 ヴァイリーさ...

獣人の国・ヴェリティア・影の月…－。 木々の隙間から差し込む暖かな光に包まれながら、私は城へと続く道を歩いていた。 （なんて綺麗な森……） しばらく進むと、執事さんとヴァイリーさんが私を待ってくれていた。 老執事「ようこそ、○○様」 微笑む...

覚醒前 第1話　森の中の出会い 第2話　呪いの足音 第3話　ヴァイリーさんの弟 第4話　獣化の呪い 第5話　気づいた、気持ち 太陽覚醒 太陽6話　夜明けの光 太陽7話　熱を帯びる心 太陽最終話　告白 太陽SS　離したくない 月覚醒 月6話　...

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○○ちゃんとこの国で過ごす、最後の日…―。 俺は彼女と共に、馴染みのダーツバーを訪れていた。 ○○「あの……マルタンさん。私にもダーツを教えてくれませんか？」 マルタン「……○○ちゃんに？」 彼女の申し出に、俺はダーツを構えたまま少しばかり...

マルタンさんはマスターと言葉を交わした後、テーブルに着くと、ダーツボードの前でダーツを構えた。 すっと目が細くなり、真っ直ぐに飛んだダーツがボードに刺さる。 マルタン「……ダブルか」 ー－－－－ マルタン「君は、ダーツはやらないのかい？」 ...