2023-01

通常ストーリー

太陽SS 流れ星の誓い

所狭しと並ぶ本棚の隙間から、○○の横顔が見える。 (ああ、あんなに緊張して) 彼女の前には僕の父上が座り、黙って彼女の顔を覗き込んでいた。 (急に連れてきてしまって、ごめん。でも……) 父上の書斎の小さなキッチンでベルガモットティーを淹れな...
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太陽最終話 確かなもの

窓から時折入る夜風が、私の頬をそっと撫でる…―。 シュテル「○○……。君は聞いてくれたね。僕の願いは何かと。 やっとわかったんだ。僕は、君の傍にいたい」 ○○「……っ」 それはあまりに突然で、私は言葉を失ってしまう。 (私……何て返事すれば...
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太陽9話 請願と告白

ー---- シュテル「君は……馬鹿だね。 ありがとう」 ー---- それからすぐのこと…―。 王妃様への一連のご報告を終え、シュテルさんは、私を連れてすぐにメテオベールを出た。 シュテル「君に会わせたい人がいる」 そう言うシュテルさんに連れ...
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太陽8話 星の力

シュテルさんが流れ星を生み出し、願いをかけようとする…―。 ○○「嫌、です……」 彼の手を引き止めようとするけれど、力が入らない。 シュテル「黙れ……」 (だって、私はシュテルさんと一緒にいたいと願った。シュテルさんの命を使って治してもらっ...
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太陽7話 願いの行方

(私の願いは……) 手の中で光る流れ星を見つめる。 その気持ちは心の底から溢れ出て、願わずにはいられなかった。 (あなたと、ずっと一緒にいたい……お別れなんて、嫌です) 途端、流れ星が私の手から飛び立ち、星屑時計が輝く。 次の瞬間……夜空の...
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第6話 優しい人

静かな部屋のカーテンの向こう側で、星々がささやき合っている。 シャンデリアの灯がゆらゆらと揺れて、シュテルさんの長いまつ毛に影を作った。 シュテル「……何故怒る?」 ○○「どうしてこんな……!」 シュテル「他に、どうすればいいんだ。 命を助...
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第5話 シュテルの決意

ー---- シュテル「久しぶりにあんなに笑ったら、少し……」 ○○「大丈夫ですか!?」 シュテル「メテオベールの城へ」 ー---- 私達の乗った星はメテオベール城のある星に到着し、執事さんやお医者さん達の介抱の甲斐あって、シュテルさんは今、...
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第4話 胸の奥にあるもの

流れ星に乗り、シュテルさんと次に降り立った星は…―。 (すごく賑やか) 其処此処で陽気な音楽が流れ、美しく着飾った人々が踊っている。 シュテル「ここでは、祭りが盛んなんだ。毎日意味もなく祭りをしている」 ○○「そうなんですか……何だか夢の中...
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第3話 ひと時を永遠に

星々の光が真っ白な雪に吸い込まれていく…―。 歩いてみると、この星は本当に小さな星だった。 ○○「見てください、雪だるまですよ」 切り株の上に小さな雪だるまを見つけ、足を止める。 シュテル「ゆきだるま?」 ○○「雪だるま知らないんですか?こ...
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第2話 星の力

星々の間を縫うように、シュテルさんと私を乗せた流れ星が夜空を滑っていく…―。 地面に足が着くと、私は瞬きも忘れてシュテルさんの瞳を見つめた。 (私、流れ星に乗ったの?ムーンロードで初めて空を渡った時も驚いたけど、流れ星に乗るなんて……) シ...