月7話 たった一つの願い

(私の願いは……)

手の中で光る流れ星を見つめる。

その気持ちが心の底から溢れ出て、願わずにはいられなかった。

(星屑時計よ、止まって……!)

途端、流れ星が私の手から飛び立ち、星屑時計が輝く。

次の瞬間……星屑時計は輝きを失い、ただの砂時計のようになった。

シュテル「……何が起こったんだ?今まで、こんなことは……まさか」

シュテルさんは、細く息を吐き、流れ星を生み出そうとする。

けれど、ただ吐息の音が響くだけで……

シュテル「力が……」

シュテルさんは、呆然と自分の手を見つめていた…―。

 

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