太陽6話 部隊の帰還

カリバーンがモンスター討伐へ出かけて一週間…-。

ついに、部隊が帰還するとの伝令が城へ届いた。

知らせを聞いた私は城壁の塔に登り、部隊の姿が見えるのを心待ちにした。

(カリバーン……怪我をしてたりはしないよね)

不安な気持ちで城壁の外に広がる荒野を眺めていると、遠くのほうに部隊が姿を現した。

(帰ってきた……!)

私は慌てて塔を降り、カリバーンを迎えるため、城下町へと急いだ。

城壁の周りは、部隊の帰還を待つ人々でごった返していた。

町の男性1「部隊が帰ってきたぞ!」

遠征帰りとは思えない美しい軍服姿の兵団が、城門を通り抜け、人々の前に姿を現す。

帰還した部隊を率いているのは、カリバーンと彼のお兄さんだ。

(よかった、無事だった……!)

騎乗のカリバーンの視線が、人々の中にいた私を捉える。

カリバーン「○○……!」

○○「おかえりなさい、カリバーン!」

周囲の人の歓声にかき消されないよう、勇気を出して大きな声で伝える。

カリバーンは驚いたように肩を揺らした後、顔を綻ばせた。

カリバーン「ただいま!」

そんなカリバーンを見て、人々の間にはそれまでと違うざわつきが広がっていく。

兵士1「なあ、あれって……」

兵士2「ああ……!」

兵士の方達も、何やら嬉しそうに囁き合っている。

(なんだろう?)

不思議に思いながらも、今は溢れる嬉しさに、精いっぱいカリバーンに手を振ったのだった…-。

 

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