ネペンテスさんと二人で、熱中しておばけカボチャハウスを作り続けているうちに、いつしか日は落ち、空には星が瞬き始めていた。
(いつの間に日が暮れたんだろう……)
隣を見れば、未だ一生懸命手を動かすネペンテスさんの姿がある。
初めて見るような必死な顔は、はっとするほど輝いて見えた……
ネペンテス「これは、難しい配合で……」
と、その時…―。
おばけカボチャハウスの入口を、激しく叩く音がした。
ネペンテス「……何事でしょうか」
邪魔をされたネペンテスさんは、明らかに不機嫌な顔をする。
するとそこには、一人の兵士が立っていた。
兵士「大変恐縮ですが……市民から苦情が出ています。こんなに大きくて気持ちの悪いものを見たくないと」
(え……そんな)
ネペンテスさんも、ぎゅっと眉根を寄せて難しい顔になってしまった……