太陽5話 アイスを買いに

人影のない穴場の入江を見つけた私達は、アイスを買うため、一度その場を離れた。

入江からパラソルの乱立するビーチまでそう離れていなかったのに、こちらは別世界のような賑わいだ。

陽影「うわ……!この人出じゃ、街中にいるのと変わらないな」

この混雑した海の様子は、陽影さんの思い描いていた景色と違うのだとすぐに気づいた。

(ほんと、あの場所を見つけられてよかった……)

陽影「オマエ、何味にする?」

○○「あ、えっとイチゴがいいです」

陽影「わかった!買ってきてやるからちょっとここで待ってろ!」

○○「ありがとうございます」

返事も聞かずに駆けだした陽影さんの背中に、私は慌ててお礼を伝えた…―。

 

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